ジグザグに動かして眼筋を鍛えるーー眼筋クイック1(ジグザグクイック)

眼筋ストレッチ運動で筋肉がほぐれたらクイック運動をしましょう。

クイック運動は、視線をできるだけ早く動かすことで筋肉を鍛えるトレーニングになります。眼筋クイック運動にはジグザグクイック、8の字クイック、円クイック、ランダムクイックの4種類の運動があります。まずはジグザグクイック運動から始めてみましょう。

105ページにトレーニング用のページがありますので、これを見て視線を動かしてください。

 

ジグザグクイック運動  手順①

     トレーニング用のページを目の前25センチのところに置いてください。リラックスして呼吸を整えます。

ジグザグクイック運動  手順②

      まずは縦方向のクイック運動です。上→下→上→下というように、シート                                                     のラインに沿って視線を動かしていきます。

ジグザグクイック運動   手順③

     最後まで行ったら折り返します。できるだけ早く視線をうごかしながら

     スタート地点まで戻ります。

ジグザグクイック運動   手順④

     以上の動きを制限時間10秒(視力が0.5以下の人は 5秒)の間に繰り返します。

ジグザグクイック運動   手順➄

     今度は横方向に視線を動かすトレーニングです。ページを横向きにし、制限時間10秒で、縦方向と同じように視線を動かしていきます

ジグザグクイック運動   手順➅

     次は斜め方向にチャレンジします。ページを斜めにして、右上→左下→右上→左下と視線を素早く動かしましょう。右斜めが終わったら左斜めです。左上→右下→左上→右下と視線を動かします。それぞれ制限時間は10秒です。

 

このトレーニングも眼筋が衰えている人が行うとめまいや吐き気を覚えることがあります。その場合はすぐにトレーニングを中断して、休んでください。休憩後にトレーニングを再開する時には、制限時間を短くして行うようにしましょう。

 

目を休ませるときには、蒸しタオルを載せると、血行が良くなって回復が早まります。

冷たいタオルはヒヤッとして気持ちがいのですが、回復を遅らせかねないので注意してください。

 

さて、このクイック運動はどのくらいのスピードで視線を動かすのがいいのかというと、理想は10秒間に40往復以上。つまり、1秒で4往復が目安です。

ストレッチ運動のほうは、大きく・ゆっくり・強く動かしましたが、クイック運動の場合は「素早く」がポイントです。

振幅は大きくなくていいので、スピードを意識しましょう。ただし、目標値に達しないからといっても宇一度縦方向にチャレンジをする・・・といったことは避けてください。オーバーワークになる可能性があります。また、トレーニングの途中でガクッとスピードが落ちた場合、眼筋が疲れた証拠ですから、そこまでを制限時間として取り組んでください。

無理は禁物です。