円を描くように眼筋を鍛える――眼筋クイック運動3(円クイック)
ここまでは直線的な目の動きをやってきました。
次は、円を運動です。111ページにシートを用意しましたが、自分で用紙に円を描いて使っていただいてもかまいません。円運動は直線運動に比べ、慣れないと難しいものです。スムーズに円が描けるように頑張ってください。
円クイック運動 手順①
トレーニング用のページを目の前25センチのところに開いてください。リラックスして、呼吸を整えてください。
円クイック運動 手順②
左回りに視線を動かします。紙の円より小さくなってもいいので、スピードを意識しましょう。制限時間10秒で、円を描くのを繰り返します。
円クイック運動 手順③
今度は右回りに視線を動かします。同じく制限時間は10秒でここではクイック運動を紹介しましたが、この円クイック運動をトレーニングに追加する際には、ストレッチ運動も加えてください。つまり基本のストストレッチ運動と同様に、眼筋を大きく、少し痛いと感じるくらいまで引伸ばしつつ、ゆっくり動かします。
左回り、右回りそれぞれ1周に10秒程度かけるようにしてください。視線は円のラインに沿わせるようにします。
クイック運動の目標値は、10秒間で15周以上です。
慣れないうちは目が回るかもしれません。その場合は、1周ごとや2周ごとに方向を逆にしてやってください。
8の字を追って眼筋を鍛える――眼筋クイック運動2(8の字クイック)
次は眼筋クイック運動の二つ目のバリエーションに挑んでみましょう。
ジグザグ運動に慣れ、余裕があればほかのクイック運動を効果的にパワーアップしていく必要があります。
先のジグザグ運動で、線を目で追うだけで眼筋が動いている、負荷がかかっていることを実感されたと思います。きっと、今まで眼筋についてほとんど意識せずに生活してきたのではないでしょうか。目の筋肉なのに目に見えない、だからほとんどの人は鍛えようという発想すら生まれず、視力を低下させていたのです。灯台下暗しとはよく言ったものですね。
さて、ここで紹介する眼筋クイック運動は視線を素早く8の字に動かすトレーニングです。108ページにトレーニング用のページがありますので、これを見て視線を動かしてください。
8の字クイック運動 手順①
トレーニング用のページを目の前25センチのところに開いてください。リラックスして呼吸を整えます。
8の字クイック運動 手順②
左上→右下→左下→右上→と8の字に視線を動かします。制限時間10秒の間に、素早く8の字を繰り返しましょう。
8の字クイック運動 手順③
今度は逆方向に8の字を描きます。右上→左下→右下→左上→右上と視線を動かしてください。
制限時間は同じ10秒間です。
目標値は10秒間に20回の8の字を描くことです。つまり、1秒に2回が目安です。
ジグザグに動かして眼筋を鍛えるーー眼筋クイック1(ジグザグクイック)
眼筋ストレッチ運動で筋肉がほぐれたらクイック運動をしましょう。
クイック運動は、視線をできるだけ早く動かすことで筋肉を鍛えるトレーニングになります。眼筋クイック運動にはジグザグクイック、8の字クイック、円クイック、ランダムクイックの4種類の運動があります。まずはジグザグクイック運動から始めてみましょう。
105ページにトレーニング用のページがありますので、これを見て視線を動かしてください。
ジグザグクイック運動 手順①
トレーニング用のページを目の前25センチのところに置いてください。リラックスして呼吸を整えます。
ジグザグクイック運動 手順②
まずは縦方向のクイック運動です。上→下→上→下というように、シート のラインに沿って視線を動かしていきます。
ジグザグクイック運動 手順③
最後まで行ったら折り返します。できるだけ早く視線をうごかしながら
スタート地点まで戻ります。
ジグザグクイック運動 手順④
以上の動きを制限時間10秒(視力が0.5以下の人は 5秒)の間に繰り返します。
ジグザグクイック運動 手順➄
今度は横方向に視線を動かすトレーニングです。ページを横向きにし、制限時間10秒で、縦方向と同じように視線を動かしていきます
ジグザグクイック運動 手順➅
次は斜め方向にチャレンジします。ページを斜めにして、右上→左下→右上→左下と視線を素早く動かしましょう。右斜めが終わったら左斜めです。左上→右下→左上→右下と視線を動かします。それぞれ制限時間は10秒です。
このトレーニングも眼筋が衰えている人が行うとめまいや吐き気を覚えることがあります。その場合はすぐにトレーニングを中断して、休んでください。休憩後にトレーニングを再開する時には、制限時間を短くして行うようにしましょう。
目を休ませるときには、蒸しタオルを載せると、血行が良くなって回復が早まります。
冷たいタオルはヒヤッとして気持ちがいのですが、回復を遅らせかねないので注意してください。
さて、このクイック運動はどのくらいのスピードで視線を動かすのがいいのかというと、理想は10秒間に40往復以上。つまり、1秒で4往復が目安です。
ストレッチ運動のほうは、大きく・ゆっくり・強く動かしましたが、クイック運動の場合は「素早く」がポイントです。
振幅は大きくなくていいので、スピードを意識しましょう。ただし、目標値に達しないからといっても宇一度縦方向にチャレンジをする・・・といったことは避けてください。オーバーワークになる可能性があります。また、トレーニングの途中でガクッとスピードが落ちた場合、眼筋が疲れた証拠ですから、そこまでを制限時間として取り組んでください。
無理は禁物です。
固くなった筋肉を柔らかく、、眼筋ストレッチ運動
トレーニングはサンドイッチ式に
トレーニングはサンドイッチ式に
いよいよ視力回復トレーニングの実践に入ります。
目の筋肉を鍛えるためのトレーニングはストレッチ運動クイック運動の2種類の運動を組み合わせて行います。手足など体の筋力アップトレーニングをするときのことをかんあんきんをがえてみると、重たいバーベルを持ち上げたりダッシュしたり、筋肉に負荷をかけることをしますよね。ただ、急に負荷をかけると肉離れなどの故障を引き起こしやすいから、先にストレッチをして筋肉を柔軟にしておきます・
負荷をかけた後も整理運動をして筋肉に必要以上に疲労を残さないようにします。
同じように、たとえば眼筋を鍛える際にも眼筋ストレッチ運動→眼筋クイック運動→眼ぐ筋ストレッチ運動というように、負荷をかけるトレーニンをストレッチでサンドイッチするのが基本的な考え方です。それが必要以上に眼筋を酷使せずかつ効果的に眼筋をむりせずかつ、効果的に、眼筋を鍛えるコツなのです、それぞれの運動に視力を合わせた目安の制限時間や回数を示していますが、最後のストレッチ運動は視力に関わらず1回で終わりにします。
この「ストレッチ→クイックストレッチ」の一連の流れを一回としてカウントします。
目安としては、視力が0.1以上の人は、朝・昼・晩の1日3回。0.1以下の人は朝・晩の一日2回が適当です。
しかし、これはあくまでも目安ですからその時の調子に合わせてトレーニングの回数を
減らすなどし、無理をしないようにしてください。